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[190121] 君の街まで

詩人:どるとる


冬の空が ため息さえも 白く染めて

ふと 立ち止まる道 名前もわからない花を見つけたよ

やっと 忙しい毎日から抜け出したとき

街はクリスマス一色で
赤や緑の 飾りできらびやかに輝く駅前のツリー

君に会いたい 言葉にするより 先に

会いたくなるのは どうしてなんだろう

プレゼントを抱えた小さな子供が

駆け抜けていく 満面の笑顔たたえて

幸せそうな顔ってあんな顔をいうのかな

君の街まで 出した手紙が届く頃には

きっと 飛行機のチケットを持って

君は 僕に会いに来るって 知ってるんだ

夢から目覚めた 暖炉の薪が割れて

雪が 降ってきそうな空だから
こんなにも夜が待ち遠しい

いつもの街とはまるで違うんだ

にぎやかな笑い声があちこちから 聞こえる
僕は人混みに酔う

内緒で買ったプレゼントの中身は

君も知らない とっておきのとっておき

粉雪が ちらほら 赤レンガに 降って

白い道が まっすぐ伸びている

公園通り 人恋しさに焦がれた

君も僕と同じ気持ちになったりするのかな

なんてことを 思いながら夜を待っている

大人にだってクリスマスはあるんだよ

ひそやかな 約束のように

空から 落ちた 雪のかけら

誰かがつぶやいた

「メリークリスマス」

プレゼントを抱えた小さな子供が

駆け抜けていく 満面の笑顔たたえて

幸せそうな顔ってあんな顔をいうのかな

君の街まで 出した手紙が届く頃には

きっと 飛行機のチケットを持って

君は 僕に会いに来るって 知ってるんだ

今夜は誰もが 幸せになれる日 クリスマス。

2015/12/07 (Mon)
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