詩人:どるとる
子供の両手で一抱えもありそうな
プレゼントの箱 抱えた君が走ってく
早く早くって 荷物を抱えた僕を急かしながら
大人の夢のない言葉に汚されたつまらないロマンスはいらない
魔法使いじゃないから 奇跡なんか頑張っても起こせやしないけど
愛してるって呟けば ほら魔法にかかったみたいに
さっきまで泣いていた君も 嘘みたいに笑顔になるよ
僕だけに使えるささやかな魔法さ なんてね
雪が降ってる 大通り 人混みの中
見たい服があるっておねだりするのさ
僕の薄っぺらい財布が 泣いている
夜空を流れる星に願うことは こんな時間が永遠に続けばいいなってこと
サンタクロースになって君にプレゼントを届けよう この世界にただひとつの
僕の心を 君だけに 今夜、愛を誓うよ
この魔法は ずっといつまでも解けない。