詩人:箕喪 木陰
現実は 振り返るたびに残酷で
未来さえ光が届くことはないと思うほど
苦しくて 苦しくて 寂しくて
もう死のうと思っていた
けれど
死にたくないという矛盾があるのは
どうしてなのでしょう・・・・・。
それはきっと
あなたの中にある優しさが
包んでくれているから
私は優しくないと否定するほど
人は優しく 温かいものなのです
手をさしのべてあげられないのは
周囲の闇に怯えているから
けして、あなたを独りにしようとは
けして、思ってはいませんから
少しでも 優しさにふれて
甘えてください
冷え切ったあなたを
包んでは温かな優しさをくれる人が
きっとあなたの近くにいます
ただ闇があなたを覆って見えないだけ
あなたはけして 一人じゃない
どの世界でも
あなたを包んでくれる人はいるから
死ぬ前に あなたの声を 聞かせてください
どうか、みんなに
どうか、私に
どうか世界に・・・・・