詩人:空白
空が蒼いのは
光が埃に
反射しているから
と知ったのは
何時だったかな
海が碧いのは
碧だけを
はねのけるからだ
と知ったのは
何時だったかな
教科書の奥に
しまった
解明されて
崩された
夢の欠片
光さえ
なにか
特別で
キラキラ
輝いてた
公式に
当てはめた
世界は
味気ない
何の変哲もない
日常
溢れかえった
玩具箱は
何時しか
姿を消した
斜めから見る
社会に
慣れて
フリを
覚えた
真っ直ぐ
見る
素直さを
どこかに
落としたまま
闇に囚われた
いつか
空を飛べると
信じてた
流れ星に
3回唱えられれば
願いは叶うって
信じてた
今、考えると
馬鹿馬鹿しいことが
どんな宝石より
大切な思い出