詩人:みずの
パパが横になると筋肉痛
将来ムキムキになったら何かの役に立てるかな
ママが寄りかかるとくびれてしまう
元に戻しながら『今日もお疲れ様。』って言ってあげる
おてんば娘が飛び跳ねると体がプルプルする
はしゃぐ姿に思わずつられて笑ってしまう
猫の〈にゃあ〉がのどを鳴らして乗ってきた
僕は自慢げに話かけた
『僕にはわかない事が沢山あるんだ。
いつまでここにいられるの?
僕の家族はどこにいるの?
何の為にここにいるの?
どうして産まれてきたの?
でもそんな事はどうでもいいんだ。』
こげ茶色の木の床が光りに当たって輝いている
『僕が今ここにいて幸せって思えるからそれでいいのさ。』
みゃあは伸びをしながら仰向けになって
『お前、人間みたいだな。』
と小さく鳴いた