詩人:鴉夜
繋がれた 僕を見て
小鳥が笑う
よどんだ空気の中
目を閉じた
…外の雑音は煩くて
またあの声を思い出して
この鎖から抜け出すには
目を閉じるしか無くて
もう、 あまり動かない口唇で
あの歌を唄った
もしも また空を飛べたとして
また君に会えたとして
汚れてしまった 僕は
君に触れる事ができるかな…
自由が欲しい 殺して
空に色はなくて
あの青を思い出して
また空を羽ばたく為に目を閉じて
あの頃の夢を見たんだ…
僕は風にのって
君の歌が聞こえたら
羽根を閉じて
いつまでも耳を傾ける…
そんな昔の夢を…
自由が欲しい 殺して。