詩人:美虎
貴方は何も言わずに離れていきました
何度も何度も振り向きながら
離れていきました
私は貴方を追いかけました
人混みに消えていく貴方の背中を
追いかけました
そんな私に気づいた優しい貴方は
戻ってきてくれました
手を差し伸べてくれた貴方の手は
もう
冷たかったです
戻ってきてくれたのではなく
別れを言いに来たのだと
その瞬間にわかりました
さようなら
永遠の別れではないと
そう信じて
私も貴方も違う道へと旅立ちます
また逢えると
そう信じて
さようなら
2004/02/28 (Sat)