詩人:善田 真琴
細々しき事ども数多ありて、片付ける先から又湧き出づる日常の営みの煩はしさ斜めならず、際限なく打ち寄する波に足を浸し、洗ひても払ひても又纏ひ付く砂のざらつき心地悪き様にも似て落ち着かぬ日々の明け暮れ。
なすべき事先に送りて、纏めて一時に片付けむとする懈怠なる性、習ひとなりて、嵩に怖けて気が遅れ責務の塵と積もりて、徒に月日は過ぎ行き、後悔のみ埃の如く降り積もるかたじけなき有様にて候。
一歩踏み出せば後は惰性にて動き、次第に興に乗る例もあると思へども、その一歩を促す気が今ひとつ足らざるなり。さて如何にせむ。
春うらら
恥かき散らし
生きて候
地獄極楽
行きつ戻りつ