詩人:トリ
モテすぎちゃってごめんなさいね
私を取り囲む方々が素敵すぎて
あなたが石ころかと思って
蹴とばしてしまいましたわ
本当にごめんなさいね
仕事できすぎちゃってごめんなさいね
私が仕事できすぎるあまり
あなたが遊んでるのかと思って
ハローワーク紹介してあげようと
思ってしまった私の親切心を
お許しくださいませ
あらあなた 仕事してたのですね
友達がいすぎてごめんなさいね
あなた友達それしかいないなんて
異性の友達もそれだけで
その小さな縁でまさか恋を見つけようなんて
そんな無茶なことをしてるなんて
思いもよらなかったので
あなたに慈悲深い眼差しを向けるわたくしを
お許しくださいませ
で?あなた、他に私にかなうことは?
ないですわよね
…なんて。
言えるようになりたいのです
それまであなたはそのままでいて
そのままのあなたがステキですわ
そう、そのまま、そのまま
私がこの謝罪文を読む、その日まで