詩人:秀斗
心の奥の魔物
醜く哀れな魔物
そいつの檻に
1日に何度も
何度も何度も
鍵をかける
今まで野放しにしてから
暴れまわって
かき回されて
修復不可能
ギリギリ
なんてところまで
行ってしまったから
彼女か彼か
わかんない
そいつを
追いやった
深い深い心の奥
いつも一緒にいたのに
僕が追いやった
いなくなれと
望んでいたのに
いなくなれば
どこか切なく
なぜか悲しい
どこいった
どこへ行った
心の奥の魔物
醜く哀れな魔物
自分のかけた
鍵のことなど
無かったかのように
檻の前は素通りで
どこいった
どこへ行った
心の奥の魔物
醜く哀れな魔物
いつかまた
鍵を外すその日まで
大人しくしていてよ
僕は君を忘れないから
だからまた
心の奥の魔物
醜く哀れな魔物
そいつの檻に
今日もまた
1日に何度も
何度も何度も
鍵をかける
僕がいる