詩人:哀華
世の中に
存在する物には
大体名前があって
人は当たり前に
その名で
それを呼ぶけれど
目に見える
物の名前も
目に見えない
物の名前も
本当に正しいのだろうか?
例えば
この目には見えない
物の名前が
いわゆる
感情としての
"愛" なのだとしたら
私はそこで
困ってしまって
どうしようもなく
泣きたくなるんだ
だって
愛なんて
元々知らないし
永遠だって
知らないもの
その言葉の指す先
この気持ちが
"愛"なのだとしたら
君はきっと
困ってしまって
悲しそうに
笑うんだろう…
ごめんなさい
ごめんなさい
"愛"がなんだか
よく分からない
ごめんなさい
ごめんなさい
"自分"も
よく分からない
だって嘘じゃない
この目には
見えない物の名前を
今さっき
心底知りたいと
思ったのさ