詩人:結愛
彼は私にとても尽くしてくれる
甘えさせてくれる
お世話してくれる
私のやりたいことを
やらさせてくれる
周りは私が彼に首輪をつけて繋いでいる
と思っている
盗聴に盗撮、GPS...
私が1人で出掛ける様になったら
何処までもついてきて
自分の人脈をフルに使って
私を監視をするようになった
すれ違い様、人々から色々と
言われるようになった
一時期、私の鍵が無くなった
普通なら外に出られない
レッスン日が近くなりだしたら
飲食物の全てにアルコールを混ぜるようになった
眠くて起きてられない
足元がフラフラ
次の日もアルコールが残って
頭痛がする
元々、飲めないのに
数日に渡って摂取したもんだから
身体にまで異変が出始めた
毎日、お酒が抜けるまで起きてられない
3食全部、お酒入り
アルコールを部屋中に散布する
部屋中がアルコール臭まみれ
もはや臭いだけで蕁麻疹が出て
眠くなるようになった
今では好きか?嫌いか?ではなく
生きるか?死ぬか?の次元になった
周りすら全てが敵にまわってる
というかもう悪役で構わない
何時だって、そうだったもの
彼はきっとフレネミー
そんなの分かってる
学生時代からそうだった
そして今では私は彼のペット
周りは私が彼に首輪をつけて
繋いでいると思っている
首輪をしてるのは本当はどっちだろう...
助け出せる人は誰もいない
もう外には出られない
彼は私にとても尽くしてくれる
甘えさせてくれる
お世話してくれる
私のやりたいことを
やらさせてくれる
そして、どんどんダメ人間になった私
彼の檻の中で...
裏切ることは赦されない
もはやこれは復讐なのかもしれない
私は彼のペット
飼い殺し