ホーム > 詩人の部屋 > 快感じゃがーの部屋 > 依存癖 > 投票

快感じゃがーの部屋  〜 「依存癖」への投 票 〜

  • 快感じゃがーさんの「依存癖」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[105900] 依存癖

詩人:快感じゃがー

暫くはお互い
黙り込んだままで


貴方は顔すら

あげようとは
しなかった



沈黙が重い

三度目の喧嘩



今までと違うのは

何処からともなく
終わりの音が

きこえていること



時計の針も
躊躇した様に

なんて遅いの



視線のやり場に
困ってしまう



意味もなく
何度も目を閉じて

どうにか
考えないようにと。





"言いたいことは
分かっているよ"



貴方は俯いて
時折擦れた声


泣いているの?



ねえ何故
泣いているの



そんなの
まるで本当に

貴方が悪いことを
したかのような




こんな雰囲気は厭

慣れていないもの


どうしようもない



心が掻き乱されて



平静を装っても
何もいえず

やっぱり私も
俯いているだけ




それでも唯
貴方が先に

切り出してくれるのを
待った



人任せに

成り行きに


委ねていたかった



そう

自分で自分の全てを
決めることが

怖かったよ




最後まで
しがみついて

逃げ道を用意する



私は狡い



だから
解らないフリ


"利口にはなれないよ"




でも多分
今日が終われば

決着はじき
ついてしまうんだ



私は愛されたかった
それだけだった


最初で最後の我が儘も

受け入れては
貰えないだろうけど



全身で好きだった




ああ

こんな靄みたいな

気持ちの悪い
感情にも


いつかは決着
つけられるかな





馬鹿みたい

だけど
おかしくて


笑ってしまったの



そしてやっと
貴方は顔をあげ

私の目を見つめ



本心を捕らえた




好きだった


それだけでもう
この先は 当分...




みじめな
依存癖にも

もう

さよなら

2007/07/23 (Mon)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -