詩人:緋文字
たとえば
自分のタイムリミットを
大事な何かと引き換えに
教えて貰う術があったとして
チッチッチッチッ
秒単位でどんどん減っていくだけの人生を
終わりからカウントされる装置なんか着けられたりしたら
ウダウダグダグダ考えてる暇なんかなくなるのかな
必ずやって来るソレが
思ってたより随分早く来る
なんて
わかったりした日には
それこそ恐ろしいやら勿体ないやらで眠れそうにない
わかれば立ち向かえるのか
知れば惜しくなり必死になれるのか
ただ茫然と待つだけなのか
逆らってより早く終わらせようとするのか
関係あるかぃ!と一分でも延ばそうとするのか
私は大事なものはあげたくないし
増えていくのは好きだけど
減っていくのは嫌いだから
知りたくもないけれど