|
詩人:こうさぎましろ
初めて泊まった日の次の日だったんだよ
君は好きな人とじゃなきゃ付き合えないと言った
逆に聞くけど、好きじゃない人と付き合えるの?って
まただ…と思った。
行き詰まって君に答え求めて
へりくつみたいな質問を返されて
私は
好きじゃなきゃキスもセックスもできないといった
君は言葉返せなくなって
私は続けて
男と女の違いなの?と言った
殴ってやりたい。とも
じゃあ今から行くから。って
君が殴られにきて
殴れるわけもなく
地元の小さな港の岸壁で
軽自動車のなか
ずっと泣いてた
君が涙拭こうとしてきて
ますます悲しくなって
そういうことするから期待する
止めてといった
俺でいいの?と聴くから
うなづき
俺がいいの?と聴くから
強くうなづき
はっきり付き合ってください
って言うのなかったよね?
言われたから、
言ったらいいの?
君はウンと言って
付き合ってください…
死にそうな声で言ったら
今までの責める言葉とか慰めとか涙とか好きとか
なにしても首を横に降ってた君が
いいよ。
とあっさり答えた。