詩人:どるとる
トムソーヤや ロビンソンクルーソーに憧れてた
少年の日に 僕は 一人旅に出た
寂しさに気づいて 自分が一人じゃないと気づいたとき
僕は 世界の果てに行っても一人になんかなれないと気づいた
星ひとつない夜に 輝く
胸の中の ほうき星
僕の涙を さらっていく
その時の僕に言葉はいらなかった
ピーターパンや 不思議のアリスを読んで
空想を広げたよ あの頃は魔法も使えたんだ
痛みなんて見えるはずもないのに 誰かの心に自分と同じ
傷痕を見つけたとき僕はいつの間にか君を抱きしめていた
降るように 流れる星の雨
見とれてしまう 願い事も忘れてしまうほど
ありあまるほどの幸せはもういらない
こんなに 星はたくさんあるならひとつくらい くれたっていいのに
どんなに手を伸ばしても つかめない
ああ今日も この街の夜を照らす星を探すよ
ペダルを前に踏み出して
星ひとつない夜に 輝く
胸の中の ほうき星
僕の涙を さらっていく
その時の僕に言葉はいらなかった
星はきっと遠くにあるから きれいなんだよ。