詩人:どるとる
真っ白な紙に降る
インクの雨が
次第につながり
ひとつの形になる
動き出す手足も
平面のひらひらの蝶々
蹴っ飛ばされても
殴られても
痛みさえ 論外
遠い宇宙の外れで歌うひとりぼっちの歌
なけなしの勇気で恥ずかしながらも
飛んでみたのさありもしない空を
空想で満たされたイメージのプールに
飛び込めばほら明日はこの手の中
神様もいないこの世界にはルールなんてもはやいらない
悪いも正しいも自分で決めるのさ
悪いけど同じ色には染まらないよ
僕は線をはみ出した
なけなしの勇気で恥ずかしながらも
飛んでみたのさありもしない空を
空想で満たされたイメージのプールに
飛び込めばほら明日はこの手の中
石も浮かせない小さな 羽ばたき
どうか未来を 塗り替えてくれ
悔いた今日の自分を 忘れないために。