詩人:どるとる
恋しさにほほを
紅に染めていたよ
どんな小さな喜びも
見逃さないようになったのは
誰かを愛することを知ったからでしょうか
自分を愛することしか知らなかった僕に
あなたが教えてくれたのは人を愛することの喜び
すみれ咲く季節 見上げるほどに長い坂道
降るように 差す陽射し 七色に輝いて
いたずらに過ぎてく時間ならばいっそ
誰かを心から愛するそんな余裕が欲しい
ただ手をつなぐそれだけのことが 恥ずかしい
照れ隠しみたいにしてただ僕は幸せの中で笑った
積み重ねていく時間のぶんだけ歳を重ね
命の重さを身をもって受け止めている
いつものあのパン屋の角を曲がればほら
少しだけゆったりとした日々が送れるよ
おたがい忙しすぎて 大事なことが 見えなくなるまえに
すみれ咲く季節 見上げるほどに長い坂道
降るように 差す陽射し 七色に輝いて
眼差しを そっと 空に向ければ
幸せなんて いつの間にかすぐそばにある
ただ、気づかないだけ 本当の幸せはとてもありふれているから。