詩人:どるとる
誰かが誰かを 愛するように
その誰かが 誰かを愛するように
いくつもの 思いが離れ離れの心と心をつないでいく
靴紐を蝶々結びするように そこにできたひとつの結び目から
いくつもの ドラマが生まれる
あなたは一人でもけっして一人にはなることはできない
どこに行こうがあなたは誰かと一緒だ
誰もが誰かと繋がって そこに 愛が生まれたり 友情が芽生えたりする
そんなありふれた日々を 過ごす 与えられた人生は多くの出会いのチャンス
手をつなぐように 何気なくつながる
僕の命も君の命も自分だけのものじゃない
胸に手をあて考えてみると沢山の大切なことや見逃してることに 気づくはずだ
愛してるの言葉で君と僕の関係を結ぶには
些か頼りないから僕らの間に生まれた
小さな命に 僕らの愛を見届けてもらう
時には嘘をつき 時には互いを裏切り
真っ正直にはいられない だけど 離れたときの寂しさに気づくお互いの存在の意味
あなたが描く未来に 僕はいるかい? そばにいたいと願うとき愛は殻を破り
つまらない体裁を捨て疑いようのない姿を見せるからその時 僕は言うよ 「愛してる」
どんなに 言葉にしても届かない気持ちだ
だけどだからこそ短い人生の中で
誰かを心から愛することに一生懸命になれる 僕らはとても不便な生き物だ
見えない心を 探りあって 互いを知ろうとする
その几帳面さの中に 愛はあるんだろう
誰もが誰かと繋がって そこに 愛が生まれたり 友情が芽生えたりする
そんなありふれた日々を 過ごす 与えられた人生は多くの出会いのチャンス
生まれてきた意味はきっと どこを探してもないけれど
君を愛して 君に愛されて 手にした気持ち
それが愛なら それが生きる意味なんだろう。