詩人:どるとる
心ごと 飛び込んだ青い世界
このまま真夏の真ん中へ
子供たちが プールバックを抱えて
陽射し照り返す お日さまの下へ
金網の向こうに大きなプール
夏休みの 静かな校舎には 蝉時雨が降る
絵日記には 描ききれないほどの
たくさんのきらめくような思い出
溢れだしそうなほどの気持ちを
今すぐ伝えたい 水しぶき上げて
会いにゆくよ瞼の裏に描いたあの夏へ
心ごと 飛び込んだ 青い世界
このまま真夏の真ん中へ
はしゃぎすぎの夜 黒い肌に白い歯
いろんな色の花火が咲いては散って
その時だけしかない大切な瞬間をストロボみたいに刻む 思い出を焼きつけて
誰かに話したいことがこんなにたくさん
夏休みの宿題はいつもなぜか後回し
はみ出したままの気持ちをしまえない
自転車で駆け抜けたあの日々
会いにゆくよ 何度でも同じ夢を見る
もう待てないって 飛び込んだ
あの空と同じ青い色に 染まるんだ
カモメが 鳴いている 海の匂いと渦巻く貝殻
ビーチサンダル 浮き輪と ビーチパラソル
裸足のままで 水につま先を浸して
ひゃっとするその感覚 永遠に閉じ込めたい 終わらないで僕らの夏
絵日記には 描ききれないほどの
たくさんのきらめくような思い出
溢れだしそうなほどの気持ちを
今すぐ伝えたい 水しぶき上げて
会いにゆくよ瞼の裏に描いたあの夏へ
心ごと 飛び込んだ 青い世界
このまま真夏の真ん中へ。