詩人:どるとる
さっきまでの出来事が
過ぎ去った風景と重なって
夜と朝が抱き合えば日付は変わる
窓の外をちらほら 気にしているのは
誰かを 待っているからなのに
いつまでも僕は素直になれないまま
閉じた目蓋の裏に浮かぶ 赤い夕日と
滲んだインク 描き出したイメージのせいで
明日の 僕に少しだけ 会いたくなる
ただ通りすぎるだけの 水彩の街を
染める 時間が 逆さまになって
もう一度 同じ時間を刻み出せば
君も笑うかな 涙も乾くかな なんて少し強がる
閉じた目蓋の裏に浮かぶ 赤い夕日と
滲んだインク 描き出したイメージのせいで
明日の 僕に少しだけ 会いたくなる
知ったばかりの虹のつくり方
下手くそな 手つきで完成させた。