詩人:46
何かしらに意味を求めてはその答えに期待をして
思い通りにいかないことにそれがすべてなのだと決めつけて
大粒の涙を流したり、
眉間にしわを寄せて誰かを睨みつけてみる。
笑顔は素敵というけれど私には見えるの
その口から出る言葉たちは何とも醜い毒の塊
その笑った顔も笑い声もちっとも美しくなんてないわ
そんな光景なんて珍しくも何ともないよとドヤ顔する
大人たちの一人として終わっていいの
終わっていいわけないじゃない
余裕ないときは空も見上げられないなんてセリフも
どこかで聞いたことあったっけ
あなたを傷つけるのはそのちいさな小さな世界だけ
慰めの言葉が届かないのならば
ひとりひとり泣いて泣いて泣き止むまでいつまでも
抱きしめられたらいいのにね
本当にみんなが独りぼっちを感じない世界になればいいのにね