詩人:是清。
取り敢へず、の赤い帽子/赤い頭、赤い毛、赤い足/だから體が赤く見えるの/白目は白い/流行のにび色のワンピイスで/真つ赤な體を隠し/虚飾に満ちた街を闊歩して居る/何処へ行くの?>現在だけと云ふ旬の體を隠して/其の時間を維持し続けてる/横顔に映る街は何時でも真つ赤/我物顔でふん反り返る/チヤアリイ・チヤアリイ。 続。