詩人:さみだれ
ねぇ。
僕の幸せはどこにあるの?
どうして、そんなこと聞くの。
居場所がなくて、誰も構ってくれなくて、どうしたらいいかわからないんだ。
本当にわからないの。
わからないよ。
そうやって突き放してるんでしょ。
僕は何も突き放してない。
そうやって拒んでいるんでしょ。
僕は何も拒んでなんかいない。
そうやってなかったふりをするんでしょ。
……。
幸せがどこにあるか、だっけ。
……うん。
もう知っているんでしょ。
……。
そこにいることを拒むから、居場所がなくなる。
そこにいる人を突き放すから、構ってくれなくなる。
受け入れなきゃだめなの?
そう。
受け入れなきゃだめなの。
でも、それで傷ついた心はどうするの?
それはあなた以外のものが、ふさいでくれる。
ふさがらなかったら、どうすればいいの?
それをずっと背負っていくの。
そんなの苦しいだけだよ。
そうかもしれない。
それは幸せとは言えないよ。
そうかもしれない。
幸せはどこにあるの?
どこにもない。
いつ、見つかるの?
わからない。
僕は幸せになれるの?
なれるわ。
ねぇ。
君は幸せなの?
幸せよ。
受け入れたから?
そう。
傷を負ってもね。
僕もなれるのかな。
なれるわ。
生きてていいのかな。
当たり前よ。
生きてなきゃ幸せなんてわからないでしょ。