詩人:カナリア
貴女の色に染められた
この着物に袖通す時
蘇るは貴女の薫り
ねぇ 何処へ行けば
貴女に逢えるのですか?
逢いたくて
逢いたくて
過ぎた月日が
私を大人に変え
いつしか貴女に手を引かれなくても
歩ける様になりました
けれどやはり道に迷うのです
そんな時
貴女に逢いたい
どうか私の手を引いてください
逢いたくて
逢いたくて
何処へ行けば
貴女に逢えるのですか?
もし逢えたなら…
抱き締めてくれるより
微笑んでくれるより
嗚呼 貴女
どうかあの日の様に
怒ってください
怒りの裏にある
“愛してる”が聞きたいのです…
貴女の写真を
眺めるたびに
蘇るは貴女の温もり
ねぇ 何処へ行けば
貴女に逢えるのですか?