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詩人:柚
人の気持ちは
まるで あの蒼い海に似ている
夜空のようだ
暗く けれど星がある
深い藍色の空のようだと思った
好きだからと
影で束縛してみれば
ただ離れてゆく
まるでさざ波のように
決して捕まえることのできない
それがきっと
人の心なのだろう
遠い光が呼んでいる
それに気がつくのはいつの日だろうか
好きだから許されることは
普通に思うよりも実はずっと少なくて
苦しくなるのはまだ見えていないから
単純なことを忘れてしまった子供は
もう天の川を渡れない
胸に手を当て何を思うか問いかけて
臆病になるのも悲しくなるのも
それはきっとキレイだから
壊れそうなくらい無垢な
純粋な心があるから
それは誰も持っていて
ただ忘れているだけなんだよ
人の心はまるで
蒼い海に似ているあの夜空のようだ
そこには深く遠い
優しく孤独な思いがあるから