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詩人:さくらんぼ
きっと
あたしが思うよりもずっと
ずっと、あなたは…。
大人になるにつれ増えていったすれ違い。
あんなに仲良しだったのに
今はどこにいるのかさえわからない。
家出をしたとき、落ち込んだとき、
いつも座るベンチ。
誰にも見つからないはずのこの場所なのに
あなたはどうしてすぐに見つけちゃうの?
聞きたいことも言いたいこともたくさんあった。
でもあなたの目を見てると
何も言わなくても伝わってるような気がして
嬉しくて、せつなくて、くすぐったくて。
涙が止まらなかった。
冬が過ぎ、春になる。
もうすぐあたしは結婚する。
幼い頃に交わした、ありきたりな約束。
「 ボクが幸せにしてあげるからね」