詩人:哀華
必ずと言って
いいほどの
軽蔑と嫌悪。
全て裏がえった
記憶の全貌を
全て吐き出して
解ってくださいと
言わんばかりに
滴る涙を
今は止めずとも
よいですか
惨めな瞳で
一通り見回して
とんでもなく
重苦しい部屋の
温度に気づく
その手が私を
殴るのは
こ体のせいであり
この記憶のせいであって、
私のせいでは
ないでしょう
もう誰も
私を止める事など
できませんと
笑いながら
自暴自棄な態度で
自分で自分を
切りつけた
初めての夜
明日はきっと
笑えるのでしょうか
明日はきっと
許されるのでしょうか
祈っていました
数限りない
悲しい夜に
貴方が帰ってくることを…