詩人:甘味亭 真朱麻呂
あなたを想う気持ち
それはただいつまで経っても
言葉にならずにためらいながらさまようだけ
私の心の奥で生まれたこの気持ちを押さえつけられずに
日に日に想いは膨らんでいくだけ
いつかこのままではしぼむか破裂するかで終わってしまう
私はまるで
都会の人魚姫
泡となり水蒸気と化しても
それでもあなたを想うのです
それでも気持ちはなくならずに
私の心の中でずっとあなたのやさしさが私を苦しめるのです
汚れた空気と
くすんだ街の灯りに守られながら
私は一人消せないままの気持ち
それでもあなたに背を向け退くのです。