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詩人:どるとる
春風に舞う 花びらに 映っては消える
薄らいでく 遠い日の恋が 笑い出す
癖になりそうな 下手くそな旋律が
心の 隙間に 光を差していく
ゆらゆらと 揺らめいて
くらくらと 目眩
倒れる 寸前の かすかな恍惚のような
メリーゴーランドに乗り合わせたような
二人は ゴンドラの中で
他愛もない会話を続ける
色もない世界に 赤 青 黄色の 雨が降る
明日からの世界は 少し 鮮やかすぎるほど
恋をした それだけで不思議なものです
見える世界が こんなにも変わるなんて
何かの映画のような都合のいい 展開
飛び込め 今なら間に合うはずだ
でき損ないの おかしな出来心
君のために 迷ったり悩んだりする
ムラムラと 妄想
冒険 また 冒険
マニュアルのない 恋の始まりの一歩
ラブストーリーの規則なんてない
線からはみ出すんだ 常識を越えて
めくるめく二人だけの世界が これからをつくる
悔しいほど 楽しすぎる毎日だ
生きることがこんなにも楽しいなんて
原色で 染まっていく
ありきたりな あらすじをたどって
今あるこの世界が 奇跡なら
僕らは奇跡の 申し子だ
なんて笑う なんて笑う
メリーゴーランドに乗り合わせたような
二人は ゴンドラの中で
他愛もない会話を続ける
色もない世界に 赤 青 黄色の 雨が降る
明日からの世界は 少し 鮮やかすぎるほど
恋をした それだけで不思議なものです
見える世界が こんなにも変わるなんて。