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[190461] 砂時計

詩人:どるとる


君がいなくなって どれくらいの時間が流れただろう 数えるのも面倒だからやめておくよ

生きていれば会えるなんて きれいごともいいところだ

世界中探しても君はもう 僕の 届かない場所にいるから

君がくれたのは愛だけじゃない
終わらない 悲しみがこの世界濡らすから
残された時間をどう生きようか迷うばかりの
僕に与えられた時間の砂時計はまだ

こんなに余裕があるのに 一体君のいない世界でどう生きていけばいい

空を見上げても 引き出しの中 覗き込んでも君はいない
そんなこと当たり前なのに まだ夢みたいで

自分一人で料理することも出来るようになった

靴下のあるところも君に聞かなくてもわかるのに

君のいない部屋 見渡すとき 僕の中の君の思い出が 君と過ごした時間を 映し出すから

僕は 逃げ場を失ったように ただ泣くしかないんだよ 情けないよね 恥ずかしいよね

それでも 君のいない世界で 僕はただの弱虫に成り下がってしまう

君がいなくなったことを認めてしまうと
きっと僕は 僕ではなくなってしまう
君に愛された 僕のままでいたいんだ
たとえもう二度と会えなくても

思い出が捨てないよ
忘れるために重ねた思い出など何一つないから

君がくれたのは愛だけじゃない
終わらない 悲しみがこの世界濡らすから
残された時間をどう生きようか迷うばかりの
僕に与えられた時間の砂時計はまだ

こんなに余裕がある 僕の気持ちを知らない空は もうすぐ夜明けだ
新しい朝が僕に生きていることをおしえてる。

2016/01/01 (Fri)
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