詩人:どるとる
おまえは生きているのかとたずねられたなら
僕は迷わず言おう
たしかに生きてることには生きてるけれど
気分はもう死んだ人と同じで心に空洞があいたみたいに虚無感に満たされてる
そんな今さ
ブラックアンド
ホワイトで
選べと誰かの声
白黒つけてくれ
選択肢が狭すぎる
ブラックアンド
ホワイトだけじゃ
とてもとても
決められない
生きているというその答をただ探すことだけに永遠を費やした人間は星の数ほどあっても明確な答をはじき出した奴はひとりもいない
ブラックアンド
ホワイトで
溶けてなくなる思い
いつか混ざり合って
単色になる
黒は白を
白は黒を
互いに飲み込みあって
互いに互いを打ち消す
ブラックアンド
ホワイト
スタンダードな色
いつまでも僕を包む
いつまででも包むよ
白い部分 黒い部分
裏は黒くて表は白い
まるでオセロ
僕らはそんな毎日に何もできずただ白か黒かで思い倦ねる日々なのさ。