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[190557] まばたき

詩人:どるとる


まばたきのほんのわずかな瞬間さえ
名残惜しいと思うようになったのは

あなたが僕を心底愛してしまったからだ
どれもこれもあなたのせいです

あなたが笑うとそれだけで 僕もうれしくて
思わず さっきまで何を 怒ってたのか忘れてしまうんだ

あなたに愛されて あなたを愛して

はじめて 知ったことがたくさんがある

知りたくなかったこともあったけど

それはもう忘れた まだ先は長い人生

悲しいことは 尽きそうにない

でも幸せは 悲しみと同じだけある

まばたきをする瞬間だけ消える君を

この瞳に焼きつけて永遠と呼ぼうか

言葉にしただけ大事な気持ちは
薄れてしまうような気がするんだ

あなたの手を握ると伝わる温もりで
今日も 生きてるって心から思うよ

喧嘩した日の夜 背中あわせで寝たね

だけど次の日には何事もなかったように 笑ってた二人

目をそらして はじめてあなたが見えた

好きになるだけじゃわからないこともある

嫌いになってはじめて見えたのは

今まで知らなかった あなたの抱える傷痕

僕と同じくらいの悲しみがあること

その笑顔は ただの強がりじゃなかった

涙に濡れる君も 変わらず愛そう

どんな君も受け入れると約束するよ

あなたを 知って はじめて 知らない君が
そこに見えた気がする

見たくない君の醜さも 見せたくない僕の醜さも
重ね合わせて みれば同じくらい醜いね
だから愛し合う
傷痕を重ねて

あなたに愛されて あなたを愛して

はじめて 知ったことがたくさんがある

知りたくなかったこともあったけど

それはもう忘れた まだ先は長い人生

悲しいことは 尽きそうにない

でも幸せは 悲しみと同じだけある

まばたきをする瞬間だけ消える君を

この瞳に焼きつけて永遠と呼ぼうか。

2016/01/09 (Sat)
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