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詩人:IKUMI
あなたが言った。
「あげたい物があったんだけどダメだ。
ブルーローズあげたいんだけど
花は感染症とかあるから今のお前に
渡せない。」
そんな事まで考えて調べてくれた。
私が今抗がん剤の治療を受けているから…
花言葉は…奇跡だった。
「お前は俺に奇跡を起こしてくれたから。」
私はあなたに何もしてあげられてないよ?
私があなたに貰ってばかりいて、
あなたに何も出来ていないよ?
「お前はそう言うけど俺はお前にたくさん
学んでるし、貰っているんだよ。」
私はそんなつもりなかった。
私が貰ってばかりだと思っていたから。
だからね?
「お前には人を信じる事を教えて貰った。」
そう言われて泣きそうになったの。
あれだけぶつかっても信用して貰えなくて
傷が深かったあなたにそう言われて
どれだけ嬉しかったか…
あなたには内緒だけどね?
私があなたにブルーローズを
渡したいよ。
信用してくれるって事は
奇跡だから。
もうそれだけで十分だよ。
もし、私が病気に負けても
その気持ち忘れないで?
そんな酷い人間ばかりではない事を。
あなたを想う人間がいる事を。
私は裏切らないって事を。
好きだよ。
いつも支えてくれてありがとう。
こんな病人を支えて頼ってくれて
ありがとう。
神様、私に奇跡を起こして下さい。
彼を私に下さい。
傷付けないから。
裏切らないから。
幸せにするから。
ブルーローズの花言葉。
奇跡…