詩人:どるとる
頬杖ついて まだかな まだかなって
今か今かと 待ちくたびれてる
自分にとって大切な人の 帰りを 首を長くして
そわそわ 落ち着かなくて トイレに行ったり
ベランダに出たり 忙しない 夜
ただいまって あなたが 帰ってきたら
誰より先に あなたの胸に飛び込んで
おかえりって 言うから 抱き締めてね
この思いを 待たせたぶんだけ
全部受け止めてね
残業って電話があった日には がっかりしちゃう だって今夜はあなたの誕生日
だけどそれでも働くあなたは素敵だね
今ごろ何してるかな
たまらなくなって駅まで迎えに行ったら
大げさだねってあなたは優しく笑った
誰にでも大切な人は必ず一人はいるはずで
その人の為に何かがしたいって思うはずで
久しぶりに 早く帰ってきたら 嬉しくて
愛してるなんて言ってしまう
毎日が記念日
たとえば離れ離れの人がいるならば
離れただけで気持ちも離れてしまうのかな
そんなわけはない だってどんなに離れても
気持ちはひとつだから
だから 今日も持ち帰るの 不届きのただいま
ただいまって あなたが 帰ってきたら
誰より先に あなたの胸に飛び込んで
おかえりって 言うから 抱き締めてね
この思いを 待たせたぶんだけ
全部受け止めてね。