詩人:どるとる
人は本当にうれしいときそのうれしさを表現するために最高の笑顔を浮かべる
だけれど世の中はそんな最高の笑顔を浮かべたまま生きられる場所にあらず
だからほとんどはみんな愛想笑いで生きている 本当はね本当はね隠してるってだけで今すぐにでも泣き出したいんだよ
涙を隠し笑顔を偽り生きている愚かさも自分を守るためだとごまかして騙し騙し生きているうちに本当の笑顔を忘れたんだ
笑顔など自然に生まれるものなのにいつの間にか僕らは笑顔をつくるものだと愚かに勘違いをしていた
作り物の笑顔など造花も同じ
なんの価値もないよ
だから世の中なんて楽しくないならば笑わないのが正しいさ
楽しくないのに無理して笑えば人などすぐに愛想笑いがうまくなり無意味に愛想笑いに頼り人からの拍手をもらうために自分偽ってしまうから
愛想笑いでちょうどいいんだ
自分にも
他人にも
本当の笑顔など僕にはわたしには必要ない
必要なのは他人に拍手されるようなよくできた笑顔だけだ
そんな理屈などもはや常人のいうことではない
心からの笑いというのは作ろうとしても作れない
作れたなんて勘違いしてる笑顔はただの愛想笑い
本当の笑顔になんか及ばない似ても似つかない灰色スマイル
んなの消えちまえ
この世から
僕は殴られたほうがましさ
世渡りをうまくこなすやつなんか素晴らしいとは思えない
ああ 浮かべてやるぜ
本当にうれしいときだけは
だが覚えておけ
悲しいからこの笑顔は涙に濡れるんだ
ただそれを偽らせる世の中に笑顔など愛想笑いでももったないくらいだ
くれてやるよ
今の気持ちそのままの偽りのない華厳の滝より凄まじい涙を
感情笑いながら
隠して生きるくらいなら素直に心はだけだして自滅したほうが幸せだから
僕は笑いながら人気のない路地裏に静かに消えよう
笑顔と一緒に。