詩人:中村真生子
「美しい、美しい」と愛でられて花は歌う。朗らかな声で…。「私は確かに美しい。けれど私を咲かせているのは根(祖先)であり葉茎(家族)であり師(太陽)であり友(雨や風)でありあらゆるご縁です」と。「美しい、美しい」と愛でられて花は歌う。愛でるものの心に自らの胸の内に。あらゆるご縁を愛おしむように…。この永遠の瞬間に。