詩人:紙一重
パソコンの中からふいに見つけてしまった
君からの手紙
そこには前の,仲良かった頃の,
君が私を好きでいてくれてると,信じてた頃の
面影が残ってた
なんて優しい君の口調
そんなときもあったんだね
だって私の記憶の中の君は
別れる前の,
恐く,冷たい,君しか,
もう なかったんだ。
私はだめだ
すっかり忘れてた
いや,それもだめだ
思い出しても辛いだけだから
でももう読んでしまった
君からの手紙
ゴミ箱にいれられなかった
けど
もう一度読み返す事は
できなかった
苦しくって
のどのあたりが苦しくって
悲しくって
痛くって
もうだめだ
そのまま忘れていれば 良かった
君が楽しそうだった頃なんて。