詩人:山鳩
澄み渡る青い空を独占している秋緩やかな木漏れ日に暖められた芝生の匂いぼくはこんな秋が嫌いだこんなに想い出多い秋なのにぼくは本当はこんな秋なんか嫌いだサラッとした風に吹かれてこころを裸にして母親にねだる子供のように君を呼び放つ空しくこだまする秋ゆくこの丘でぼくはあの日以前の自分に帰ってゆく君を知らないあの日以前に