詩人:どるとる
あわせ鏡みたいに
向かい合った昨日と今日
間違い探しのように 些細な 違いを探してもむなしいだけだ
目隠しをしながら 綱を渡るような
不安な気持ちを 隠せない僕は
明日が 来ることにいつもおびえてた
目をふさいだ 瞳に映る暗闇と
にらみ合いながら 探した光は
空に落ちて 星になる
逆さまに見上げた空は 宛もない僕たちを 笑うだけ
行き場のない 明日は ただ移ろうだけの季節を 行き交う気ままな旅人
そして僕は 地球を一回りして見つけた
小さな きっかけから 振り出しへと舞い戻り
もう一度 生まれ変わってネジを巻く
やがて動き出す世界を 待ちわびながら
夜明けまで 眠りこけているよ。