詩人:どるとる
車窓から通り過ぎてく景色を見ていた
ふいにわけもなく泣きたくなるんです
弱いところを見せてもいいかい?さすがに今だけは
冬の真ん中で 僕は立ち止まって
寂しそうに 広がる空を見ていた
急ぐ理由もない それでも急かされるように生きる
あふれる人波に 流されて僕はどこに行くんだろう
君の瞳に映る僕はどんなふうに見えるだろう
嘘はつかなくていいから そっとおしえてくれないか
無理矢理な恋を 運命だなんて言ってた
踏切に花が供えられてるのを見たよ
関係ないはずなのにこっちまで悲しくなるじゃないか
人に愛されれば愛されるほど優しくなる
余計なくらい大切なことを覚えてしまう
涙を知らずに生きることは出来ないことを知ったから
弱さをさらけ出しながら なるべく無理せず生きる
ぼやけたガラスの向こうに映る 明日は誰にも見えない
少しの希望を手にするために僕らは今日を生きている
浮かんでは消える 幻みたいな
思い出をひとつひとつ数えたら
指が足りなくなった
いらない記憶もあるけれど それもきれいな思い出で
すべてが 輝いている
急ぐ理由もない それでも急かされるように生きる
あふれる人波に 流されて僕はどこに行くんだろう
君の瞳に映る僕はどんなふうに見えるだろう
嘘はつかなくていいから そっとおしえてくれないか。