詩人:千波 一也
きみが
悪意を込めたとしても
あのひとは微笑んでいたから
受け取るすべに長けなきゃね
小さいけれど
ふたつも貰えた手だからね
だれかが
侮蔑を込めたとしても
包装はゆっくりほどきます
それが贈り
ひらかれてゆく、ふたり
よちよち歩きのペンギンさん
そこは大地ですか
それとも
いいえ、
尋ねるということは
ひとつの答を確かめたいからで
わたしはつまり
空から落ち
た
パレードはいつもあざやかです
想いのひろさに囚われて
あらゆる鉄の
その火花
だれかがみとれる、
ただそれだけで
極地は
たやすく
語られます
パレードはいつもにぎやかです
海にも
空にも
大地にも