詩人:甘味亭 真朱麻呂
あの頃から今になるまでの間に
僕らはお互いに裏切ってきた
そしていつの間にかあの頃のような
ときめきもロマンスも忘れちまった
気付けば何のために僕らは
結ばれたのかななんて考えたんだ
それでもあの頃のような二人にはもう戻れやしない
僕らはお互いを裏切りすぎたから
時間が流れすぎたから
そうして何といっても
僕ら歳を取りすぎたから
『自分の事に精いっぱいで』
だなんて戯れ言で片づける
僕が裏切ったのは
君ばかりじゃなく
あの日の誓い
そのものだったのかもしれない。