詩人:どるとる
どんなにあたためてもあたためきれない心がここにひとつある
どんなに慰められても癒えない気持ちだよ
外野はいろいろ言うけど立ち直るのも歩き出すのも全ては自分次第だろう
昼間から降り止まない雨を窓越し眺めていた 一日中
君は僕の何をしっているというんだろう
何もしらないくせに下手な慰め並べているけれど
申し訳ないくらい不器用でうれしいのにそのうれしさとは裏腹にささくれる
僕をゆるしてほしいよ
わがままな男心を
もういいだろう
さんざん苦しめたろう
ここらで悲しみよ眠れ
雨続きの一週間
心にまで雨を降らせて
揺れ動く街灯り
何も言わないままで
僕は途切れる意識の中でひとりつぶやいた
誰にいうでもなく
おやすみなさい
明日が来るまで
切れた電球がまた
光り出すその時まで。