詩人:どるとる
春を待ちわびて 風に たずねた
あとどれだけ 歩けばいいのかと
空は青く広がり白い雲浮かび 夕暮れは 優しく燃えて 帰り道を見守ってる
その胸に 小さな薄紫色のすみれを咲かせて
僕は夕日に恋をする まだおさない 少年
きれいなものに 心をうばわれていた
夢の終わりに 降る雨はつめたく
この心を 凍えるほど冷やした
自転車が 通り過ぎていく景色を
追い越して 窓を開いて丘の向こうへ
その胸に 小さな薄紫色のすみれを咲かせて
僕は夕日に恋をする まだおさない 少年
きれいなものに 心をうばわれていた
かがやくものに 心は見とれていた。