詩人:さみだれ
世界を半分にした片割れに
僕がいるのだとしたら
もう半分の世界には
僕はいないんだね
どんなに遠く地平線が広がっていても
そこから先へは行けないんだね
世界が僕の知ってるような
丸いものだっていうなら
どんなに遠くへ行ったって
ここに戻ってくるんだね
私はね
そんな世界は嫌
どんなに遠く歩き続けても
振り返れば別の景色で
そうやってずっとずっと歩いて
あなたに会いたいの
世界が折り重なるようにして”世界”があり
僕がそれに気付いていないなら
もうひとつの世界は
存在しないことになる
誰ひとりとして気付かなかったら
とてもさみしいことだと思う
世界が僕の知らないとこで
変わっているなら
どんなに遠く水平線が広がっていても
そこから先はわからないんだね
あなたひとりが信じるだけで
存在していける
そう信じようよ