詩人:是清。
崩れ落ちる窓に映る偶像が/今此処に居る私を嘲笑つて居るの/甘くない夢をたゆたい/何度でも此の手首に跡残すの/其れでも今は貴方の腕に戻る事が出来る・声を荒げて/貴方を喚むで/其の綺麗な體に許しを乞ふの/融けて往けば好い/見通せる事何て何も無い/唯貴方の傍に在りたいだけ>積み重なつた/嘘は雨へと変わつて/私達を閉じ込める/今更まう遅いと>貴方の嘘は甘い/蜜の様な甘さで私を侵すの/其れでも善い/貴方の嘘で私を濡らして/溺れさせて>此の指を/離す事が出来ないの/望む事は/貴方が傍に居る/其れだけ。