詩人:浜崎 智幸
・夕暮れまでに帰れよと我が子に叫ぶ母がいた故里の冬 帰ろうか 帰ろうよ 帰ろうか 今のうち 東北へ地面の匂い時となく雪をちりばめ混じりあい指を凍らす雪が降る 雪が降り 昔いた 人を呼ぶ 東北へ心に深く突き刺さり敗れた者を認めない故里の冬心を遠く突き離し敗れた者を許さない故里の冬────────────