詩人:高級スプーン似
終点。
ここは卒業のない街
さよならは回送のまま
来た道をゆっくりと
引き返していった
駅から徒歩20分の場所に
家を借りて住みはじめ
終わらない新生活を
楽しんでやると
意気込みました
探さないぞ、卒業
探すもんか
これ以上、涙
増やすもんか
悲しみは
愛すべき仲間と共に
置いてきた
そんな時にだけ
顔を出す
流れる涙の唄と共に
うまれた街に
置いてきたんだ
忘れないぞ、卒業
忘れるもんか
いつかまた
会う日が来るって
知ってるんだ
本当は
流さないぞ、涙
流すもんか
今はまだ
はじめまして
新しい自分
終点。
ここは卒業のない街
新しい自分
はじめました