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詩人:快感じゃがー
孤独は目一杯
痛みまで、手一杯
吸い込まれて
溶けてゆくだけの
明日に
君は一体、どんな夢を見ている?
虚勢も賢いよ
渡ってゆくだけなら、ね
けれど
その先に
未来は、ないだろう
ねえ
人を蹴落として
愉しいかい?
嘘吐き、と云われても
悪魔だと
いわれても
己の利害が、大事かい?
満月は、もう来ない
満たされない
満たされている、ようで
日増しに
欠けてゆく
あの月は
何を思って、
僕たちを照らしている?
くだらない、と
批判するより
大事なことが
もっと他に在ると
気づくべき時に
心は、
蓋をしている
そして、
結局
逆戻りさ
靴の踵で
現実を叩いて、
悪口を叩いて
自分を叩いて。
利害、より
大事なことが
もっと他に在ると
知るべき時に、
頭は
痴けたフリをしている
汚染された世界に、
その光を映して
いつの時代にも
変わらぬ顔で
日増しに欠けてゆく
あの月は、
何を思って、
僕たちを照らしている?
ねえ
君は一体、どんな夢を
流れ星に
祈っている?